メインのヘッドライトとは別にデイタイムランニングライトが取り付けられており、DBXの堂々たる存在感をさらに際立ったものとしています。それらのライトに施された2つのエアインレットは、サイドの空気の流れをコントロールする助けとなり、エアロダイナミックなバランスを維持すると同時に、巨大な高性能ブレーキシステムを冷却する効果ももたらします。

印象的なドアの形状はDBXに目を見張るような輪郭を与え、現代のアストンマーティン全モデルに見られる特有の造形を強調しています。リアには特徴的なダックテールとトレードマークの流線形LEDライトブレードが、アストンマーティンのフラグシップスポーツカー、Vantageを瞬時に思い起こさせます。

DBXの形状は、気流を慎重に制御して空気力学的な安定性と静寂、冷却性を確保できるものとなっています。サイドベントでフロントホイール・アーチからの空気を放出して空気抵抗を減らす一方、リアルーフウイングで気流を分割してエアロダイナミクスによるダウンフォースを獲得し、空気をウイングからリアスクリーンへと流して、リアウィンドウをクリアな状態に維持します。

インテリアでは、美しさと耐久性を組み合わせて可能な限りのラグジュアリーを追求。3つの異なるグレードのレザーに加え、ロードカーの量産モデルには初めてとなるウールフェルトが利用可能なほか、ダッシュボードのパネルはコンテンポラリーな木材からカーボンファイバーや天然の麻繊維で作られた複合材まで、7種類から選択できます。

オールラウンドの3チャンバー式エアサスペンションを初めて採用したアストンマーティンとなるDBXは、卓越した乗り心地とダイナミックなコントロールを同時に実現します。また、このシステムにより地上高を最高・最低の設定で最大95mm調整することができるため、過酷な路面状態を走行する際には地上高を高くしたり、乗り降りや荷物を出し入れする際には低くしたりできます。

DBXは強力な48Vアンチロールシステムを装備。このシステムは柔軟性が高く、アンチロールバーを切り離すことができるため、厳しいオン・オフロードの状況下でも、車軸の動きとホイールトラベルを最大化してすべてのホイールを地面にしっかり接地させたまま走行することが可能です。

‎2台の大型TFT（薄膜トランジスタ）スクリーンですべてのインフォテイメント機能をデジタルグラフィックスで表示。ドライバーの前に設置された12.3インチのスクリーンは、美しくレンダリングされた機器をドライブモードの設定に応じて映し出す一方、10.25インチの中央部のモニターはロータリーコントローラーで操作できるため、スクリーンを指紋のつかない綺麗な状態に保てます。DBXはまた、モバイル機器のコネクティビティに合わせて設定できるほか、14台のスピーカーを通じて最大800Wの出力を生み出すサウンドシステムを選択できます。

DBXはV8エンジンを搭載したSUV。700Nmの最大トルクが引き出す最大出力550psの爽快な走りを実現します。瞬時のスロットル応答を確保しながら、このパワーを可能な限り幅広い回転域で送り出します。

マルチテレイン走行では、2種類のテレインモードでサスペンションと全輪駆動システムを調整してどんな地形にも適応します。アストンマーティンのビスポーク全輪駆動システムを通じてパワーをインテリジェントに伝達するため、エンジンのパワーをほぼ完全にリアホイールにだけ伝えてドライビング・ダイナミクスを最大化することも可能です。